4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

さよならひとり

リダの「HEAT」、

INFINITEの「Dilemma」、

AOAの「愛をちょうだい」。

これらの共通キーワードは2つあって、

1つは日本人アーティスト、そしてユニバーサル。

「HEAT」はB'zの作詞作曲、

「Dilemma」は布袋寅泰作曲、

「愛をちょうだい」はT.M.Revolution西川貴教とのコラボ。

そして7月に日本デビューしたテミンの相手となる日本人は、

ダンサーの菅原小春さんだった。

「さよならひとり」 by Taemin

ダンスリハーサル

ここまで、そのペアリングの意外性はなかなか面白い。

まさかB'zがK-POPに楽曲を提供するなんて!

布袋さんのワイルドさと、INFINITEの雰囲気の対極的なこと!

AOAに西川さんね~と、その都度びっくりしたものだが。

K-POPは最初のころは「現地化」といって、

日本の曲を日本語で歌っていたけれど、

次第に韓国の曲を歌詞だけ日本語にして持ってくるようになった。

YGとJYPが特にその傾向が強い。

SMは韓国と日本では活動のトーンそのものをはっきり使い分けている。

(それはSMのというよりエイベのやり方かも)

いろんなところがK-POPに手を出しているけど、

このユニバーサルのやり方は独特だ。

Kポアイドルをいかにも日本っぽいところと組み合わせて、

片方だけじゃなく、両方に面白さを出す。

もちろん、大御所を引っ張り出すだけに、大コケができないから

プロモーションも真剣だし、お金をつぎ込んでいる。

テミンの場合は大御所と組むというよりも、

2人で飛び出していった感じだ。

もちろん、年齢が同じくらいとはいえ、小春さんの知名度の方がダンス界では上だけれども。

直線的で、メリハリのある振付が、

今までのSHINeeの計算された振付にはない感じだし、

MVは壮大な感じだけど、歌詞はとても繊細だ。

なにより「さよならひとり」というタイトルはとても日本語的。

韓国語バージョンは「Good Bye」というタイトルになってて、

やっぱりこういうのは日本語じゃないと表現しづらいんだなあと思う。

今日、ミューバンに出演したテミンは、

もちろん韓国語バージョンを踊ったんだけど、

ダンサーを付けずに本当に「ソロ」で踊った。

ソロ活動と言っても、ダンス曲でダンサーを付けないK-POPアイドルは珍しい。

ダンサーを付けたほうが、ステージが豪華だし、

歌い手が少し軽く踊っても、ダンサーにカバーされる。

それが一切ないっていうのが珍しかったし、

テミンのダンスには余計なものがいらないというか。

小春さんが振付を指導するとき、

感情ということを何度か言っていたけれど、

この振付は音楽の表現というよりも

感情の表現だそうなので、

韓国では韓国語で歌わないと、振付の意図伝わらないかも。

テミンは「咲き誇る花よ」っていう歌詞が好きと言っていたが、

「花が咲き誇る」じゃなくて「咲き誇る花よ」っていう強調表現を選ぶのはすごい。

これ、なかなか書く機会のある日本語じゃないので。