4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

春まだ浅く

ペンラを買うために、

3月とはいえ北風の寒い中、

代々木第一体育館脇の敷地内で3時間弱。

冬があたたかいとはとても思えなかった2017年の「3.11」。

春はまだ肌寒いと思った。

uriba.jpg

原宿門脇のグッズ売り場から、体育館を半周して3回折れ曲がったペンの列。

こんなに並んだのはJYJの東京ドーム以来かな~と思いながら、

寒風に耐えました。

後から思えば、たったあれだけのトークコーナーのために、

この遠隔操作のペンラを買わせたのならば、

ペンラはチケットに付けてほしかった。

並んだ時間と同じくらいの3時間のライブ。

一言でいうと、すごかった。

何がすごかったかというと、

去年の暮に横浜アリーナで、「SHINee World Ⅴ」を見たばかりなのに、

年が明けて、まったく違うこのツアーができるっていうことがすごかった。

アルバムも出しているし、演出もアレンジもまったく違うのに、

年をまたいだだけで、この3時間ができるっていうことが、すごい。

SW Ⅴがかなり完成されてたので、

あれを上回るにはどうなるのかなと思っていたけれど、

なるほど、こう来たか、という感じ。

演出は仲宗根 梨乃さんですけど、

非常に細かいところまでよく作り込んだ振付で、

少しも休むところのないダンス曲を立て続けに持ってきて、

SHINeeは踊るマシーンかと思うくらい。

開演前に3時間立ちっぱなしだったこともあって、

この辺でちょっと座らせてよ、と思うところもぜんぜん関係なく進行していって、

踊ってる方より、こっちが先に疲れるなんて。

ひとつ間違えたら、まったくついていけなくなりそうなスキのない構成なので、

ひとつ崩れたらがたがただけど、

ピシっと決まったら最高、みたいな感じでした。

けっして悪い意味ではなく、すごく褒め言葉として、

SHINeeは東京ドームじゃなくて、代々木とかアリーナクラスで見るのがいいグループだと思う。

5人が視野の中に収まる空間がとてもいいし、

遠すぎて細かいところまで見えないのはもったいない。

ツアーの初めから、曲が大胆にアレンジされていて、

それでペンの反応も賛否両論あったけど、

去年のワールドツアーがオリジナルバージョンであったとすれば、

やっぱりアレンジして見せるのが正解だと思う。

ペンってなんでいつも同じのを見たがるんだろうね。

確かに「Lucifer」が映像だけでお着替えタイムだったのはちょっと残念だけど、

「Your Number」から「Replay」への流れなんかとてもよかった。

「Julliette」のバラードアレンジはとても大人っぽかった。

ウワサの「ABOAB」は、ライブも後半で、こっちも疲れてたし、

やる方もちょっとのミスが許されなくて、本当に見ている方がハラハラする。

「ABOAB」 by SHINee

こういうサーカスっぽい演出って、

日本ではユーミンとか昔からあるけど、

韓国とかだとめずらしいのかも。

足は疲れたし、2900円のペンラは振り続けるには結構重かったけど、気分は疲れない。

3時間でこれだけ中だるみしないライブを見せられるグループは、

今、ちょっとないんじゃないか。

それと、バックダンサーズの力量がすごくて、

このツアーのためにダンサーのオーディションがあって、

その広告が出たことで、ツアー日程(追加公演がでることも)がばれちゃった

という「事件」はあったけど、

あれくらいキレキレのダンサーズを後ろに置くのはSHINeeジュンスくらいでは?

後ろがうますぎるのもダサすぎるのもいろいろあるんだろうけど、

あのうまさも観ているほうの緊張感を高めた。

ツアー中に発売になったアルバム「FIVE」はライブを意識して作ったというだけあって、

どの曲も、3時間の流れの中にうまく溶け込んでいたと思う。

間にこれまでにもなじみのある曲を取り混ぜているので、

あれ?どれが新曲だったかな?と思うほどだったけど、

あとからメンバーたちが曲の話をするたびに、

ああ、それ初めてライブで見たよねと思う。

まずい、スピードについていけていない。

ものすごいスピードで、駆け抜けているSHINee

彼らにも兵役までの残された時間のカウントダウンが始まっているのだろう。

ツアー直前に足を負傷していたジョンヒョンが、

代々木の初日で初めて全曲を通して踊ったということだ。

なので、11日がこのツアーの最初の完全版なのだろう。

5人でないと踊れない曲も多く、

兵役での不在はなるべく短い期間で、と願うペンも多いと思う。

だからといって、今、一番踊れる時期であるテミンを早めに兵役に行かせるのは酷だなあと思う。

アンコールでは「Stand by me」を歌った。

すごく久しぶりに聞く。

花男」の曲だから2009年だと思うけど、

あのOSTに曲を入れたアイドルグループで残っているのはSHINeeぐらいじゃないだろうか。

アンコールのラストは「Winter Wonderland」。

そうそう、これをまだ歌ってないよね、と思ったけど、

季節はもうこの曲に合うほどの寒さを通り過ぎてた。

「Winter Wonderland」 by SHINee

前のツアーからうすうす感じてたけど、

ボーカルはジョンヒョンとオニュ、ダンスはテミンっていう区分けが

だんだんなくなってきているように思う。

5人が歌もダンスも同じくらいの高いところを目指している。

(だからSJには来ないトンペンがSHINeeには来るんだろうけど)

このあと、少し間をおいてドーム公演があるのかないのか。

(ペンラをもう一度使って、元が取れるのか取れないのか)

4月にもう一度、代々木。

今度はペンラに並ばず、万全の態勢でのぞみたい。