4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

Y's SONG in YOKOHAMA その3

今日はテミンのLINE LIVEに浮かれていましたが、話を戻します。

イェソンのジャパンセカンドライブは、

ほぼ、イェソンの持ち歌だったわけだけど、

ストリングスが入ったことで大きくアレンジを変えていたので、

イントロだけでは、何の曲が始まるのかわからないことが多かった。

特に前半。

歌い始めて、はじめて、ああこの曲っていううなずきの声(どう表現したらいいですかね)が

会場から漏れていた。

「雨のち晴れの空の色」はオリジナルとは違ったゆったりとした弦の響きから始まって。

この曲、聞くほど良くなる気がする。

囁くような出だしから、だんだん盛り上がっていく感じが、まさにイェソンって感じで。

「雨のち晴れの空の色」 by Yesung

一幕の最後の3曲、「Gray Paper」から「ムンヨロバ」、「Blind」で幕が閉じるまでが、

一編の物語のようで綺麗な流れでした。

「Blind」 by Yesung

前回の公演で、客席から「Blind」をリクエストされたとき、

この歌のことを忘れていたけど(ネ ヨクシミ マナタと言われていたらわかっていたかも)、

今回のセトリにちゃんと入れてくれたことがうれしい。

しかも日本語バージョンで。

村上龍さんから詩をもらったことは、かなり自慢のようで、

いつもうれしそうに話す。

いや、まあ、芥川賞作家だからうれしいと思うけど。

私からすると、村上龍さんの作風とイェソンの曲風がどうもしっくりこないのだけど、

歌詞を読むと、愛しているなんて簡単に言えるか(言わなくてもわかってるだろ的な)、

という昭和男のメッセージにも見える。

今回の日本の曲、昭和歌謡メドレーが妙にしっくりくるのは、

そういう感性を村上龍さんがイェソンに感じていたからなのかも、

などと空想してみる。

「愛してる」「サランヘ」「I Love You」の3か国語を入れたことについては、

全部日本語にしたかったイェソンと村上龍さんの間でやり取りがあったようだけど、

あの村上龍さんのくれた詩になんか言ったのか~!っていうことの方が気になった。

「世界で歌う人だから世界の言葉で」って言ったという村上龍さんの言葉ももっともらしいけど、

それで納得しちゃってうれしそうなイェソンがかわいい。

日本語を上達しようとすることはどうやら放棄したようなのに、

そこまで日本語の歌詞にこだわることも。

それよりも、村上龍さんがどうしてSuper Juniorを知ることになって、

イェソンのライブを見に行くことになったのかということを聞いてきてほしい。

あと、「Gray Paper」の「モリカジマ~」っていうところが好きなの。

すごく、ぐ~んと上がっていくところ。

おなかのそこから声を出す。

「Gray Paper (墨紙)」 by Yesung

SS5の時のように、KRYの時も、

長い間奏の時は花道をぐんぐん歩くんだけど、

今回は花道がないので、じっと会場を見つめていて。

オペラグラスでガン見しました。

どんな目で会場を見つめているのかなあって。

曲に酔っているようにも見えるし、客席に酔っているようにも見えるし。

15分の休憩開けは、明るい感じの曲からスタート。

「Confession」では、EXOのチャニョルがいれたラップを自ら歌って、

客席から歓声が上がる。

除隊後のKRYで自分で作った曲だって言ったけど、

もちろんみんなが知らない曲だったのでさほど盛り上がらず、

その時に比べたらすごく大きな歓声だった。

キュヒョンとリョウクのラップよりはうまいと思う~。

「Confession (どんな言葉でも)」 by Yesung feat. Chanyeol

勝手にしやがれ」を今回は全部歌うだろうなとは思っていたけれど、

青い珊瑚礁」は本当に意外だった。

松田聖子さんを(たぶん10代のころの写真を見たんだと思うけど)「本当にきれいな人ですよね」って言ったのにはウケた。

会場の若い子は、50代の松田聖子さんしか知らないと思うので。

どっかのインタビューで、広末涼子沢尻エリカがきれいって言っていて、佐々木希は出てこなかったので、

なるほど、あんまり目がパッチリしたのはタイプじゃないのね~と思う。

横浜公演では、「二億四千万の瞳」を追加してきた。

スタッフの勧めだそうだが、松田聖子郷ひろみの曲を持ってきたのは意図的だ。

このメドレーが始まった時、隣には20代と思しきお嬢さんがいたのだが、

「聞いたことあるけど」って一緒にいたお母さんに聞いてて、

「昔流行ったのよ!」って説明されていたのが面白かった。

30年、40年前の曲ですよ。

聞いたことあるというだけでもすごい。

J-POPという言葉が生まれるはるか前の曲。

改めて昭和歌謡のメロディの良さ、歌詞のもつメッセージの明確さ、ノリの良さに驚く。

歌に強さがある。

エルプもけっこう年齢層が高いと言っても、

トンとかリダとかのレベルじゃないのに、盛り上がる会場。

イェソンが歌うことの違和感のなさ。

ずいぶん前に昭和歌謡をうまい歌手が出てきて歌う番組があったけど、

イェソン、カバーアルバム、いけると思う。

(そういえばテソン(D-LITE)がやってるかも)

FLYは韓国でのアルバムの中では唯一ロックっぽい曲で、聞いてみたかった曲。

セトリは19曲だけど、これだけいろんなジャンルがあって、

ああ、基本的に本当にうまいんだなあと思う。

「FLY」 by Yesung

1曲の中でだんだん盛り上がる曲がイェソンらしいように、

コンサートの構成も、オープニングの「Paper Umbrella」でしっとりと始めて、

一幕の終わりでぐ~んと盛り上げておいて、

間に軽い曲を挟んで、最後にこれと、

「日本語曲では一番好き」という「Let Me Kiss」。

アンコールのないコンサートだったけれど、

みんなが好きな曲をどんどん歌って、

最後は僕の好きな曲って言って幕を閉じられたら、文句も言えない。

これで最後の曲と言われて、お決まりのように「え~!?」って言ってみたけれど、

実はもうあと何を歌ってほしいのかわからないほどだった。

前にリダが、「どうせまた出てくるんだから」と言って、

アンコールの前に一度引っこまずにそのままアンコールに突入したのを思い出す。

流れからすると、「Fly」と「Let Me Kiss」はアンコール分だったのかもしれない。

これまで、キュヒョンのライブもイェソンのライブも、

まだDVDになっていない。

Super Juniorはソウルでのスパショの音源だけのCDというのを出しているので、

このコンサートも「音源だけでもいいから出して」と言う声が上がっていた。

もちろんDVDにしてくれたらなおさらいいけど、

ダイジェスト版だけを特典にするのはやめてほしい。

切なるお願い。