4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

3度目のドーム公演

9月2日、3日。

SHINee World 2017~FIVE~ Special Edition in Tokyo Dome

先にFC枠で2日を取ってもらって、あとから一般枠で3日を取った。

初日は3塁側のエキサイトシート、2日目は1塁側のスタンド席。

2日間の東京ドームを左側からと右側から見たことになる。

SHINeeのダンスは正面から見ないとちょっと醍醐味がそがれる感じもあるんだけど、

エキサイトシートはアリーナ席の外周とはいえ、アリーナよりも高く、

サイドに伸びる花道の先にあるから、そこへ来てくれればすごく近いし、トロッコは前を通るし、

そういう場所で見ることもなかなかないので貴重な体験。

先日のSMTOWNもエキサイトシートだったので、

2回続けてこの席を当てたシャヲルのCちゃんに、「エキサイトC」の異名をささげる。

46,000席(スタンドのみ)の東京ドームで、エキサイトシートは1塁、3塁側合わせて420席しかない。

野球好きの友人から、「どうやったらエキサイトシートが取れるの?」と聞かれたけど、

ま、抽選だから。

野球の試合でなく、コンサートではエキサイトシートはいい席なのかと思ったけれど、

行ってみると良い席でした。

私の周囲の人たちは、アリーナの頭越しにステージが見えて、「神席~」と言っていました。

20170902.jpg

(右手奥のネットが張ってあるのがエンドステージ側。

そこがホームベースなので、エキサイトシートは当然そちらを向いています。

でも、目の前にステージがあるのが分かると思う。

緑色の柵の前がトロッコが通る道。)

ちなみに私は、通路際の席を当てるのが上手なので、「通路際のyoona」とでも^^;

東京、大阪と続くドーム公演は、年明けから4月まで続いていたアリーナツアーの最終公演。

その間にメンバーは構成の違う海外公演(SWV)もやってたし、テミンのソロもあったし、

なによりも、オニュ君の事件があって、直前には彼の不参加が発表されていた。

これまであまり大きな事件もなく順調に来ていたSHINeeとそのペンたちにとっては、

大きな衝撃だったと思う。

私は今までにほかのグループであった衝撃がいろいろ大きすぎて、

「ああ、SHINeeよ。お前もか」っていう心境だったけど、

それによって、「行きたくない」「行けない」「行かない」というペンがいるのにはびっくりした。

ファンって一体何なんだろうなあ。

私たち、いつも、冴えない日常や仕事に追われる日々ややなこと、ツライことを支えてもらってるじゃん。

今回ツライのは当の本人であるオニュ君だし、残されたメンバーだし、

それを支えるのはペンしかいないだろう、と思うのかな、と思ったのに、

Give and Takeじゃなくて、Take Takeばっかりの人もいるんだなあと思った。

驚いたのは、メンバー1人の不参加によって、払い戻しの措置がとられたこと。

いままでだってEXOのレイ君の不参加があっても払い戻しは行われなかった。

ほかの仕事で来られない時と、自分の意思で来ない時は扱いが違うのか。

実際どのくらい払い戻しが行われたのかはわからないが、

ふたを開けてみれば、まあほぼほぼ満席に近かったと思うので、

ここはひとつペンががんばらねば、という気持ちの方が大きかったようでほっとした。

初日が終わってから、キー君がインスタを上げて、

「今日、来てくれて本当にありがとう」というコメントを残したので、

やっぱり心配だったのかな、と思う。

2日とも行ってみて、一番感じたのは、「空気感の違い」だ。

初日はとにかく「緊張感」がいっぱいだった。

あのドームの広い空間で、そういうものが伝わるのかなと思っていたけれど、

開演前からそういう雰囲気は強くて、

これからいったい何がどう始まるのだろうって、みんなが思っていたと思う。

初日が無事終わると、大きな事故もなく無事終われたじゃないっていう安堵感が大きかったのか、

2日目は、明らかにメンバーの表情や口調が違っていたし、

客席も落ち着いていたと思う。

4人でもやれた!というより、この4人だからやれた!というか、

やり切ったなというか。

事件が公表されたのは、8月13日。

現行犯逮捕でその後立件、検察へ送致されたと聞いて、

ドームに出られる、出られないということより、おそらくは出国できないだろうとわかった。

その時点で、4人でドームをやる、ということはほぼほぼ決まっていたと思う。

直前にでも「嫌疑なし」の判断が出ればという希望もあったかもしれないけれど、

それを待っていたのでは、4人でやることは不可能だっただろう。

4人での振付の見直し、動線のやり直し、

スタッフがそれをやり終えても、テミンのソロコンがあったために、

4人がそろって練習には入れたのはそのあとのはず。

テミンソロコンの27日夜にミノとジョンヒョンは来日しているし、翌日にもテミンとキーが来日。

そしてオニュ不参加の発表、30日までの払い戻しの発表。

31日には2日のチケットの座席が案内された。

ぎりぎりまで期待を持っていたペンも多かったと思うが、

段取りはとっくに組まれていたと思う。

やる方にとってはこれは仕事なので、そんなに危ない橋はわたらない。

まして、日本での、それもドーム公演だし、日本サイドは早めの判断を要求したと思う。

4人でやる方向を最悪でも最良として、準備を始めたはず。

(もっとも、土壇場になって5人でやることになったら、その方が大変だったかも)

表向きはオニュ本人の「反省」のために、ということだったけれど、

まさか出国や入国できませんとは言えないだろうし、

事務所が出しません、というのもカドがたっただろう。

仕事は、予定通り、きちんと、安全に、混乱もなく、きっちりもうけて、損もなく、終わって当たり前なのだ。

(日本ではね)

そう考えると、払い戻しする人の数はそんなに多くはないと想定されたのかもしれないなあ、と思う。

ある意味、SHINeeの人気とファンの力を信じてたのかもしれない。

きっちりどころか、最高で終わった。

いろんなグループがいろんな問題をおこして、

その中でもライブをやったのを見てきたけれど、

不安や困惑もあるけれど、なにか不思議なパワーも発生するんですよね。

その場にいない限りわからない感覚だと思うけれど。

今回のドーム公演でも、そういうのが感じられるだろうなあ、という気はしていた。

少なくとも、ちょっと殺気だった感じはあるかもと。

3回目のドーム公演だけど、

見せるのは、過去2回よりもいいステージということじゃない。

SHINeeというグループが積み重ねてきた10年なのだ。

1回も4人でドーム公演をやったことがないから、4人ではできないなんてそういうことではなくて、

10年やってきた4人だから、4人でもSHINeeとしてできるし、

見終わって、何か物足りないことがあったかなあと思うと、これといって思いつかなくて、

かなり満足している自分がいる。

ツイッターとかを見ると、いろいろと不満を言う人たちがいる。

ペン歴も長くなると、つい上から目線で指導や不満を述べたくなるものらしいが、

そういうのを見ると、ああ、SHINeeも長くやってるグループなんだな~と思う。

オニュ君がいないのにドーム公演が行われることは不満だろうが、

お酒を飲んだのは彼だぞ、と思う(そのほかのことは知らない)。

広いドームを豪快に行き来するムービングステージも、

大迫力のLEDスクリーンも、

そこに映る、ドローンカメラからの真上からの映像も、あの真下からの悩殺映像も、

いろんなことが今までにないライブだった。

得も言われぬ緊張感も、響き渡る歓声も、

そういう最新機器が作るステージで、ひたすら汗を流すメンバーも、

その日、その場限りの、ライブならではだと思う。

だからこそ、お酒なんかのせいでこんなすごいステージを不意にしたことが残念なんだな。