4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

ドーム公演を振り返ってみる

ところで、

SHINee World 2017~FIVE~ Special Edition in Tokyo Dome

ですが、オープニングかっこよかったですねえ。

オープニングは下からせり上がるのか、上から降りてくるのか、

スパショではステージのあちこちからメンバーが集まってくるっていうのがあったけど、

SHINeeはステージの奥の高い位置からステージごと前進してきた。

最初から激しいダンス曲の連続なので、

いつもどこらへんでコメント入れるのかなあって、

3曲目くらいからハラハラするんですよね。

いやあ、もうこれ以上踊ったら死んじゃうよう、と思ってしまうので。

「Gentleman」「Picasso」「JOJO」、

そして「Breaking News」では、ムービングステージが中央を通りこして、

エンドサイドまで移動。

野球で言うとセンターからホームベースまでのレーザービーム。

最初の挨拶をいれて、そこから「Get The Treasure」、

センターステージの箱からちびSHINeeたちが登場して、

「Lucifer」へ続く。

スピーカーからはオニュ君の声も聞こえる。

4人では振付上難しい曲だけ、オニュ君のパートにダンサーさんが入る。

演奏が生バンドなのに、オニュ君の声が被るのはちょっと不思議な感じだが、

コンサート用の声は必ず録音しているから、

バンドがアドリブができないってだけだ。

余談だが、ダンス曲の時は本当はカラオケの方がいいらしい。

テンポが狂わないし。

バンドも録音してあって、それを聞きながら演奏してるのかな。

でないと合わないよね。

「Step by Step」「Do Me Light」「Dream Gril」「君のせいで」「1 of 1」「Mr. Right Guy」。

軽快な曲が続く。

軽快だけど踊り続けている。

SHINeeには電池が入っているだろうと思えてくる。

ここからはアンプラグドのステージ。

アコースティックバージョンというやつだ。

「Juliette」「酸素のような愛」「Hello」「Downtown Baby」

バラードの「Melody」を歌って、ダンサー紹介曲、

ロッコで会場を回る「Good Feeling」へ続く。

ここら辺が彼らにとっては体を休める時間帯なのだろう。

ヘッドセットではなく、マイクを持って歌うので、気は抜けないだろうけど。

アリーナツアーを見たときも、「Your Number」から「Replay」へ

曲が交錯しながら変わっていくところが見せ場だったと思うけれど、

ドームという大きな会場では、細かい芝居はけっこう伝わりにくいところがある。

本人たちよりも、大スクリーンを見たほうがわかりやすいので、

あっちを見たりこっちを見たりするのが結構しんどかったり。

ドーム公演で一番の悲鳴は、次の「Tell Me Your Name」で上がった。

この曲を紹介するとき、キー君がなんと言ったかな?

「面白いステージ」と言ったか、「今までとは違うステージ」と言ったか。

曲が初めてという意味だと思ったけれど、

振付というか、しかけがすごかった。

初めから4人は足を使ってちょっとなまめかしい動きだったけれど、

上に羽織っていた1枚を脱ぎ捨てると、

床に向かって踊り始める。

遠くから見ていると、ムービングステージ上で、

彼らが床をなめるように動いているようにしか見えない。

その時、ステージ上の大スクリーンには、

下からカメラで捉えられた4人が大きく映しだされている。

ステージの彼らのポジションには穴があいていて、

スクリーンではまるで上からのしかかられたように見えるわけ。

きゃあ、なんてかわいい悲鳴じゃなく、ぎゃあ、とかひゃあ~とかいう声にならない声が響く。

これ、仲宗根梨乃さんの演出だよね。

メンバーに服を2枚着せておいて、1枚だけ脱がせたところが秀逸でした。

韓国だったら、裸になってると思う。

日本だから、服を着ていたというよりは、

薄物を1枚だけ着ているというエロティシズム、

汗のはりついた布地からのチラ見せの何とも言えないゾクゾクする感じ。

これは男では思いつかない。

見せりゃいいってもんじゃないんですよね。

おそらく。

たぶんですけど、これが見られるのはこれが最初で最後になるのではないかと思う。

何度もやることで、あの粋な感じは失われてしまう。

もう一度やったら、ちょっと野暮な感じになってしまうし、

やる方に余裕が出てしまったらつまらない。

これっきり、一期一会っていう日本の文化というかね。

何度も何度も謝れ、っていうのは日本の文化にはない。

このあと「Sharlock」「ABOAB」「Nothing to Lose」、最後の「Married to the Music」まで

ラストに向かってはんぱなく盛り上がる。

「Tell me your name」の前にMCを入れて、後にVCRを入れたのは、

会場のあの興奮のまま、なんとなく最後に向かわなくてよかったと思う。

アンコールは「Everybody」から。

これがアンコール1曲目であることによって、

またミニライブが始まるような感じがある。

「Stand by me」「To Your Heart」「Diamond Sky」ではダンスから解放されて、ファンのそばへ行く。

初日はちょっとオニュ君のことにも触れたけれど、

2日目は誰も一言も触れず。

それだけ、問題が繊細で微妙なものであることがうかがい知れる。

言いたいことより、言えないことの方が多いのだろう。

ラストはアリーナツアーと同様、「Winter Wonderland」。

当日はかなり涼しかったとはいえ、

真夏にこれを聞くのも不思議な感じ。

季節が2つ移って、長かったツアーの最後に来たのだということを感じさせる。

一番疲れてるところで、このきかせるバラードっていうのも、大変なセトリだ。

こうしたらすごくいいと思うセトリや演出でも、

実際にやることができなければ意味がない。

やらせてしまう梨乃さんもすごいし、やりきってしまうSHINeeもすごい。

すごければすごいほど、こうやって踊り切るSHINeeをいつまで見られるのかなあとも思うし、

見に行けて良かったなあと思う。