4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

カムバックを前に

兵役期間の2年間(正確には1年9か月)に何がどう変わったのか、

2年ぐらいはあっという間の私にはよくわからなかったけれど、

ヒョクがインスタにうまく対応できていないのを見ると、

ああ、Instagramっていうのもこの2年の間に出てきたのか、

そういえばLINEでテミンのライブが見られるとか、

スマホひとつで配信できるV liveとかも最近のことなのだなあと思う。

ビデオカメラで撮って、パソコンにつないで動画を配信するとか、

そういう手間ヒマも一切ないままに、

今、その時の状況をライブで伝えることができる。

K-POPYou Tubeを使ってMVを世界に配信することで人気を集めたとしたら、

今はもうその次の世代に入っているのだ。

グループのメンバー一人ひとりが自分のアカウントから、「今」を伝える。

You Tubeの世代は、きれいに編集されることが当たり前だけど、

Liveの世代は何もしないありのままを伝えるのが当然だ。

しかも画質は4K世代に入っていて、10年前とは比べ物にならないキレイな映像。

それから今はオーディション番組というのははやりで、

選抜から練習、デビューまでの様子をそのまま見せて、

アイドルたちの表の姿だけでなく裏側も光も影も見せてしまう。

韓国のアイドルグループは、下積みの苦しさを見せないところが特徴だった。

デビューするときには歌も踊りも一通りできていて、

日本のように未熟なところでデビューして成長する姿を見せるよりは、

完成形を見せるスタイル。

SJも11月のカムバックを前に、先週からV Liveの番組を配信している。

ウネの除隊に始まって、アルバムの制作過程見せるドキュメント。

生配信ではないけれど、これまでには見せることがなかった

アルバム曲の選定やら、カムバックに対する一人ひとりの思いやら、

期待と不安の入り混じった様子を紹介している。

毎日2話ずつ、見ていて思ったのは、

カムバックに対する自信よりも、不安が大きそうだということ。

ELFにとっては楽しみでしかないけれど、

キュヒョンとリョウクが軍隊だし、

カムバックに参加しないメンバーもいるし、

ファンが減っているということ、ヒチョルの足の具合だったり。

興味深かったのは、メンバーが自分たちがどういう風に世間から見られているかということを、

よく知っていたということだ。

特に、楽曲やダンスパフォーマンスよりも、バラエティで名前を挙げたことで、

その後Super Juniorというグループについて回ったイメージについて。

バラエティのイメージが強すぎて、コンサートをやるグループだということを知ってもらえなかったとか、

バラエティに出たからこそ、そのあとの活動ができたという見方とか。

デビュー曲が全然だめで、2曲目の「Miracle」がだめだったら、

グループがなくなることになっていたという話とか。

こうやって裏も表も見せてしまうというのは、

オーディション番組のやり方で、

成長に対する期待を持たせるということもあるけれど、

頑張る姿をみせてちょっと同情を引くというか、

関心を持たせるという意味合いもあるかと思う。

アイドル歴10年を超えたグループでさえ、こんなに悩みが多くて大変なんだということ。

ちょっと卑屈に見れば、人気が最高潮だった絶頂期を過ぎて、

全員が兵役に行って、ファンの数も減って、

これから先、職業として人気商売をやっていくことの不安や覚悟、

こうやって行きたい、こういうことをしたいというのも各自それぞれあるだろうし、

何よりもまた、グループとして出たいという思い。

ソロ活動がうまくいかなかった(1位をとれなかった)イェソンの気持ちは、

ちょっと重かったな。

いい曲でイェソンらしかったけど、

時流的にあの曲で1位をとることはムリだったろうと思う。

長年望んでいたソロ活ができてうれしかったのと、

ヒットしなくてつらかったのが同時だったっていうのは本音だと思うけど、

ヒットしたいのか、思うような音楽をやりたいのか、

時局を冷静に見るっていうのも大事だったと彼は気づいたみたい。

用意された楽曲に対する意見もちょっと引いた感じだった。

前にSS501のメンバ―が再結成したグループとして元SMの神話を上げていたが、

最近カムバックを果たしたのはDSPのSechs Kiesだったので、

Sechs Kies先輩たちみたいに、という声が出ていたのは面白かった。

私としては「Devil」以上の曲が出るかな?というのが注目である。

曲が良ければいいなあと思う。

アルバム曲のほとんどがスパショのセトリになると思うので、

きっといつものようにバラエティにも富んでいると思う。

EXOとかNCTのような派手なパフォーマンスはもはや望んでいない。

「Devil」や「Magic」で、SJとしての方向性っていうのはかなり出たと思うし、

時代に迎合することなんかないと思う。