4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

お酒の力を借りて

久しぶりにホンギのソロコンに。

ダンスパフォーマンス好きを自覚してからは、、

バンドはちょっと縁遠くなっていたけれど、

ホンギの歌にはなんか惹かれるものがあって。

「Winter Mini Live」と銘打っていただけに、

古家さんを相手にしたトークの時間も長く、

曲数はそんなに多くなかった。

先日はヨンファもソロコンをやったばかりだし、

事務所的にもこの二人にはソロ活動でも稼いでもらわないといけないんだろうな、と思う。

私は久しぶりだったし、

今日セトリの曲もほとんどわからないくらいだったんだけど、

東京国際フォーラムのホールAは熱いホンギペンで埋まっていた。

ホンギというかFTIslandを最初に見たのは本当にずいぶん前だ。

今日、デビューして10年がたったと言っていたけれど、

その10年前くらいかもしれない。

長いトークでは、久しぶりに来た私がびっくりするほどの「本音」をしゃべっていた。

人気が出て、家族にお金を借りにくる人が増えたこと。

そういう親戚とは縁を切ったこと。

(信頼していた人に)裏切られたこと。

アイドルだと言われるのが嫌だったけど、今は平気になったこと。

バラエティに出るのは入るお金より出ていくお金の方が多いこと。

(メイクとか衣装とか)

(恋愛問題があって)みんなが離れていくんじゃないかと悩んだけど、

これからも歌を聴きに来てほしいということ。

「みんなは僕の何を見に来るの?」と聞いて、

会場から「歌!」という声が多かったのに、ちょっと満足したようだ。

歌がよければ、ファンが何でも許してくれると思っていたことは、

間違いだったと思ったらしい。

よほど、バッシングがひどかったのだろう。

あるいは、バッシングが起きることすら予想していなかったのかも。

古家さんとのコーナーでは、

最初にハイボールを飲んで。

でもそれはタダのウーロン茶の炭酸割りだろうと、会場のペンは思っていたはず。

2杯目には、ビンビールのふたが空いたけれど、それだってノンアルコールっていうことはあるはず。

アンコールでは「ちょっと酔ってきた」と言ったホンギだけれど、

全部終わって、今日のコメントを振り返ってみたら、

なるほど、飲まなきゃ言えないことも言ったのかもしれない。

「ひとりで舞台に立つのが怖かった」と言った。

ビールをグラスに注ぐ前に、「どうしたら泡がたたないか知ってる?」と会場に聞いて、

会場中が「知ってるよ」と言ったら、照れくさそうに笑ったけど、

それはビールの注ぎ方じゃなくて、ホンギのことを、っていう意味にも聞こえた。

歌は相変わらずうまい。

でもなんかこう、アカデミックな訓練を受けたうまさというよりは、

ホンギ個人の個性が際立っているというか、

歌が好きで、気持ちの込め方を知っていて、

どうすれば観客の心をつかめるかを知ってるという歌い方だ。

ソウルではファンとお酒を飲みながらやるファンミをやったそうだが、

日本でもそれをやりたいという。

日本の大きな会場では基本的に座席での飲食が禁止なので、

ドリンクフィーをとるライブ会場でしかそれは実現しない。

「ライブ会場でのライブの回数を増やせばいいでしょ?」と簡単に言うが、

チケットは取りづらくなるだろうなあ。

ビールを飲んだのは久しぶりらしい。

ビールをやめて、太らなくなった、とも言っていた。

オープニングの2曲に、女性のダンサーを二人いれて、

一緒に踊ったのは、とっても恥ずかしかったらしい。

以前のホンギなら考えられないことだ。

でも、ファンが喜ぶなら、と思ってやったのだろうと思う。

アイドルであることを否定していたホンギが、

あえてアイドルらしいことをやる。

そのことだけでも、十分に、彼の心境の変化を読み取ることができる。

ラジオのDJを始めて、

(そういえばホンギはシュキラの後任だ)

若い子たちから、「小さいころからFTの曲を聞いてた」というメッセージをもらうらしい。

その子たちからの人生相談も受けて、

自分は、歌謡界では、もうおじいさんくらいの感じなんだと。

結局、言いたかったのは、

「また歌を聴きに来てほしい」ということだったようだ。

それを古家さんを使って、お酒の力もかりて、

すごくまわりくどく、

でも最後は率直にそれを伝えてきた。

アンコールの後には、バンドメンバーを紹介。

前のソロコンの時も一緒にやったバンドだとか、

コーラスの2人は、FNCという会社になる前から

一緒に曲作りをしていた2人だとか。

会場を埋めたファンに自慢するように紹介する。

「What I couldn't say yet」 by Lee Hong ki

私はずいぶん前にも書いたように思うけど、

K-POPで好きな声は、

ジェジュン、イェソン、そしてホンギだ。

これからも真摯にライブを続けるなら、きっとまた聴きに行く。