4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

一夜限りのコンサート

「That Woman ~その女」 by Beak Ji Young

涙なしでSHINeeを乗り切った翌日、

おそろしく気楽な気分で見に行ったコンサートで、

まさかペク・チヨンさんが「ク ヨジャ」を歌いだしたとたんに、

うるっと来るとは。

中野さんプラザで開催された、韓流ぴあ11周年記念の「OST VOCALIST SUPER SESSIONS」。

キム・テウ、ペク・チヨン、ソン・シギョンという3人が1つのステージにあがるなんて、

たぶん韓国でも見られないだろうと思って、チケットを申し込んでいたんだけど。

韓国の人からも、「それは韓国でも見られませんね」というお墨付き。

こういうのって、ずいぶん前に東京ドームでやった、

チャン・ドンゴンウォンビンイ・ビョンホンソン・スンホンっての以来?

ともかく、「ク ヨジャ」でうるっとした時に、

ああ、やっぱりコンサートって、

不安とか邪念とか、よけいなものをなしで見るのがいいな、

単純に、歌とかダンスとか、

それが素晴らしくて、涙が出ちゃうっていうのが一番だな、と思いました。

前日がつらすぎたせいよ。

言わずと知れたドラマ「シークレット・ガーデン」のOST曲だけど、

ドラマ自体には、感動というよりは結構あれこれツッコミながら見ていたけど、

すごくいいところで、この曲が入ってきて、なんかシーンは忘れたけど曲は心に残ったんです。

静かに始まる曲だけど、もう出だしから、いい。

歌詞は載せられないので、リンクで。

ペク・チヨンさんは歌い終わった後、

「この曲は男女の気持ちのすれ違う曲だけど、

韓国では、素直に分かりあえない母と娘の歌ともいわれている」

と言っていた(たぶん、意訳)。

この曲は、ヒョンビンが歌う男性バージョンもあって、

ヨジャのところをナムジャと言い換えるだけだけど、

それがドラマの中で、気持ちがすれ違う男女をよく表現していて、

それもよかったんです。

で、最初にあげたペク・チヨンさんの動画を探しているときに、

大変なものを見つけたわ。

「That Woman」 by Baek Ji Young & JONG HYUN

さて、OSTコンサート。

1NATIONSというバンドグループのオープニングアクトが「3曲も」あり、

これで30分弱が終わったところで、今日は一体何時間やるんだ?と不安にもなり。

最初はキム・テウさんの「Hi-hi」から。

前回のOSTコンサートでは、時間の都合でキム・テウさんのステージを見られなかったので、

今回は最初でよかった~。

だんだん太って、見た感じは北の委員長みたいな感じになってきちゃったけれど、

声の迫力は相変わらず。

明るくて、気持ちを晴れ晴れさせてくれる声だし、

聴いていてとても気分がいい。

テウさんのセットリスト。

1. High High (紳士の品格)

2. Dreaming Dream (IRIS-アイリス-)

3. Falling In Love (ペク・ドンス)

4. 君という翼 (個人の趣向)

5. Love Rain

6. The words I want to say

2番目はペク・チヨンさん。

会場から歌ってほしいといわれた「私の耳にキャンディ」では、

これはパートナーが必要と言って、

会場からは、「シギョンさんでいい!」という声も上がったが、

自分のマネージャーをステージにあげて、ハイヒールを脱ぎ捨てて踊る。(声はテギョンだった(^^;)

MVはテギョンだけど、これいろんなアイドルと踊ってる。

自分の歌手の歌くらい踊れる、というマネージャーのコメントが力強い。

1. その女 (シークレット・ガーデン)

2. 愛さない〜サランアネ〜

3. あなたの心

4. 私の耳にキャンディ (シークレット・ガーデン)

5. ここが痛い (千日の約束)

6. 忘れないで (IRIS-アイリス-)

最後はソン・シギョンさん。

キュヒョンのコンサートへのゲストで、日本語が堪能だということはわかってたので、

トークもたくさん聞きたいなと思っていたら、トークのほうが長かったくらい。

日本進出を本気で考えてから日本語を勉強したようなので、

歌のうまい人は本当に耳が良くて、上達が早いなと感心する。

ちょうど、4月からのハングル講座に出ることが発表になった日だったので、

その告知やら、日本デビューの話やら、一人で通訳なしでどんどん話す。

ハングル講座では、歌手とかスターではなく、僕はただの韓国人です、

発音もちゃんとできるよう練習してます、という。

1曲歌い終わった後で、背中から1冊の本を取り出した。

ファンがこれで日本語を勉強しなさいといってくれた、という本で、綾小路きみまろの本。

どよめく会場をよそに、その中の一節を読み始める。

まさかシギョンさんの美声で、「あれから40年・・・」を聞くとは!

会場は、きみまろさんの観客よりもちょっと若めだったけれど、

うけたことに気をよくしたらしいので、

たぶん自分のコンサートでもこのネタを突っ込んでくることでしょう。

ウケたのは、内容よりも、よどみなくしゃべるシギョンさんだったんだけど。

4曲目に「ミーシャさんのよりうまくは歌えませんが。誰もミーシャさんのようには歌えません」と言って、

「Everything」を歌う。

昼の部では、サビの「your everything」のところを会場に振ったら、

あんまり歌ってもらえなくて残念だった、という。

シギョンさん、たぶんこの歌は難しすぎて、しかもサビなんて、勇気をもって歌えないのです。

それから、合間に水を飲むときは、

「韓国ではこの時歓声があがるんですけど。

水を飲むのは、さあ、これからもっと歌うよ、会場はのどを潤してもっと歌って~という意味」と。

イェソンも、さかんに水タイムに歓声を要求していたけれど、

そういうことだったのか~、と納得する。

シギョンさんのセトリ。

1. 君は僕の春だ (シークレット・ガーデン)

2. 君のすべての瞬間 (星から来たあなた)

3. やさしく、さようなら (雲が描いた月明り)

4. Everything (やまとなでしこ

5. さよならは言わない

6. 僕に来る道

アンコール. 二人

「さよならは言わない」は小田和正の曲。

自分なりに、どういう風にこの歌詞を解釈したか、ということを丁寧に説明してから歌う。

日本の歌を歌うときに、そういうことをした人っていたかなあと思う。

「僕に来る道」は22歳のデビュー曲だそうだ。

「あれから18年」、と覚えた日本語を使って会場を笑わせる。

昼の部が終わって、シギョンさんのファンクラブの申し込みに列ができていたそうだが、

きっと惚れてしまうよね~、と思う。

「韓国ではベテランだけど、日本では新人です」と自分で言って、

LINE LIVEもやるし、バラエティにも出たいと、

日本デビューが本気であることを伝えてくる。

それにしても、日本語、すごい。

私としては、カムバックしたキュヒョンとジョイントコンサートなんかどうかと思うけど~。

「韓流ぴあ」は11周年記念で、今年はこういうプレゼント的なイベントを

これからもやるそうなので、ちょっと注目しておこう。