4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

男と女のミュージカル

パシフィコ横浜でやってる

ミュージカル「I Love You、You're Perfect, Now Change」を見てきました。

今日は、超新星のソンジェとSJのシンドンで。

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余談だけど、超新星は事務所との契約が切れて、

スンホを除く5人は所属がない状態、っていうか超新星という名前も使えない状況だとか。

聞いたところによると、

スンホの契約が切れるのをまって6人で会社を作るとか。

なんかどこもいろいろあるな~。

春の大阪公園の評判が良かったので、

東京に来たら見たいなと思っていたミュージカルだった。

ソンジェとピニのウヒョン、シンドンとユナクがダブルキャストで、

シンドン‐ウヒョンの組み合わせも捨てがたかったのだけど、

時間の都合でシンドン‐ソンジェの回のみ観覧。

女優さん2人との4人だけの出演者だが、

韓国ではなく、オフ・ブロードウェーの作品なのだとか。

世界17の言語に翻訳されたヒット作だそうだ。

2時間半ほどの舞台の間、

男と女のエピソードが次々に繰り広げられ、

エピソードごとに4人の組み合わせも名前も変わっていく。

演じるキャラクターは4人で60以上にもなるのだそう。

男女が出会ってから老年になるまでのさまざまな「どこにでもありそうなエピソード」が満載で、

お子様向けではなく、長く生きた大人のためのお話だ。

30歳を超えたアイドルがキャスティングされるのは、

本人の経験というよりも、ファンの年齢層が高いからかもしれない。

1つの話は10分に満たないほどだが、ウィットがきいていて、テンポが速い。

時折日本語を織り交ぜながら、3分の1くらいは歌ではなくセリフなので、

純粋にミュージカルというよりはお芝居を見ている感じもする。

私はこういう話は好きだわあ。

魔法もファンタジーもなくて、超現実的だけれど、

その現実にまじめに取り組めば取り組むほど、なんかおかしいというコメディ。

真のユーモアは、相手を笑わせようとすることからじゃなくて、

あまりに真剣すぎることから生まれるのだと思う。

怒りや悲しみからはユーモアは生まれない。

恋愛はきれいごとばかりではない。

夫婦になればなおさらだと思う。

相手のいやな面もたくさん見ることになり、

セックスの問題や子育てのイライラにもぶつかる。

そうしたどこの恋人や夫婦にもありそうな話が次々に繰り広げられるのだが、

それらを「いやな話」にせずに、ちょっとクスっと笑ってしまえる話にできるセンス。

こういう話をさらっと、上手に演じるのは難しいと思う。

ましてアイドルなら。

初めての子どもを前に、いつも赤ちゃん言葉になってしまう若い父親を演じるソンジェ。

忙しい毎日や子どもたちの世話のために、自分たちの時間が無くなってしまう夫婦(これはシンドン)。

もちろん女たちにも同じだけ不満はある。

一つ一つは立ち止まって考えたくなるような問題なのだが、

ミュージカルのテンポがそれを許さない。

そんなこと考えているひまなんてないのだ、とでも言うかのようだ。

そして人生を振り返って、別の人生を生きたほうが良かったかなと思いなおすころにはもう、

その相手さえもいなかったりするのだ。

兵役中に歌がうまくなった、というシンドン。

確かに。以前、SMTOWN WEEKの時(だったかな?)、

ウニョクと一緒にバラードを歌った時と比べると段違いだと思う。

軍隊の公演ではガールズグループは何をしても歓声と拍手をもらえるが、

男はちょっと歌がうまく歌えると拍手をもらえるから頑張った、と(どっかで)言ってた。

ユナクとシンドンが同じ役なので、

この役はどっち寄りなのだろう?と思っていたが、

(2の線なのか3の線なのか)

見事にどちらも、ソンジェのお父さん役も子ども役もやってて、

子ども役の時など、お母さん役の女優さんが歌っているのに、

後ろで妙なポーズをとるシンドンのほうが拍手をとってしまうというシーンもあった。

やっと結婚すると思った息子が結婚しないとわかって、

もう一人子どもを作ろうかという歌で、なぜか奥さんではなくシンドンのおなかをさするところなど。

シンドンを前に押し出そうとするソンジェが思わず「重い」と言ってしまうところなど、

アドリブなのかそういう約束なのかわからないけれど、

よく息を合わせて練習してきたことがわかる。

悲劇もどんでん返しもないけれど、

この暑い夏に涼風を吹き込んでくれるようなミュージカルでした。

できればシンドン‐ウヒョンバージョンも観たかったなあ。

ユナクバージョンも。

ウヒョンとソンジェも全然タイプが違うし、

もちろんシンドンとユナクもそうなので、

この話がこれくらいイメージの違う俳優でどうなるのかも、また面白そう。

終わってからソンジェとシンドンのハイタッチ会があった。

私はこの回しか行かれなかったので、そんなのがついてるのかどうかも確認してなかったんだけど、

思いがけず。

残念なことに会場は半分くらいしか埋まっていなくて、

それでハイタッチ会も行われることになったのかなあ。

ミルキーウェイの人たちは当たり前でも、エルプには当たり前じゃないハイタッチ会。

ソンジェ君のお顔の小ささにびっくりし、シンドンの厚い手にほっこり。

シンドンって、画面の向こうでも間近でも変わらない人。

それと、どうやら私が見た回にリョウクが来てたみたい、と後から知った。

後方がガラガラだったので、どこにいてもわかんなかったかも。

もちろん全部がエルプではなく、ミルキーウェイもいっぱいいたから、

気づかれる確率も低かっただろう。

気づいた人はラッキーだなあ。