4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

ALTAR BOYZ

夏休み最後の日曜日、大混雑の舞浜に行って、

イェソンさんのミュージカル「ALTAR BOYZ」を見てきました。

お昼前、ディズニーランドに行く人は、もう入場しちゃってるので、

エクスピアリはそれほどの混雑でもなかったけど。

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そのエクスピアリを抜けて、アンバサダーホテルの向こうが、

目指す舞浜アンフィシアターだ。

マンネのライブとか、確か2,3回来たことがある。

残暑厳しい、最高気温の予報は37℃だったけれど、

それほど日差しのある中を歩くこともなかったんだけど、

舞浜アンフィシアターというところは、開演30分前にしか開場せず、

アンバサダーホテルをでたところの日陰でけっこうな数のファンが開場を待っていた。

ちょうど開場時間だったので、そのまま場内へ。

パンフレットつきのチケットを買っていたので、入り口横のパンフレット交換所へ行く。

「どなたのファンですか?」と聞かれたので、「イェソンさん」と答えると、

後ろの「イェソン」と書いた段ボールからパンフレットを取って渡してくれた。

これがサインいり~(^^)v

確か「サイン入りパンフレット+チケット」じゃなかったよなあ、

ランダムにサインいりがあるって見たような気がするけど、

もしかして「サインいりパンフレット+チケット」だったかなあ?と不可解。

あの箱の中は全部サインいりなのか。だとしたらサインいりは早いもの勝ちだったのか?

ランダムにサイン入りなら、どうして「イェソン箱」があったのか。

謎。

ともかく、初、イェソンサインにほくそ笑む。

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兄さん、「ソ」と「ン」をちゃんと書き分けてる!

外国人から見たら、上から書こうが下から書こうが同じに見えると思う~。

あたりを見回すと人だかりがしていて、そっちへ行ってみると、

今日の出演者の写真に群がって皆さん撮影してた。

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今回の公演はキャストによってAチームとBチームがあって、イェソン回はBチーム。

右から、ナム・ホ、INFINITEのドンウ、イェソン、Hightlightのドンウン、チョ・ビョンジュン。

チョ・ビョンジュンさんはTEENTOPのニエルとダブルキャストだったので、

できればそっちを見たかったのだが、予定が合わず。

例によって、事前にストーリーとかを入れずに行ったのだが、

グッズにペンライトがあって、

ミュージカルだけど上演中に振ってもいいというツイッターを見たので、購入。

舞浜アンフィシアターは、円形の舞台をぐるっと取り囲むような形になっていて、

どこからでも本当によく見える劇場だ。

こんなに遠くなければ、好きな会場の5本に入る。

いつものことでチケット運はあるが席運はないので、後方のブロックだったけど、

なぜか前列が空席で、大変よく見えました。

物語は、5人の修道士(ALTAR BOYZ)がキリスト教の布教のために、

ロックバンドを組んで悩める民を救済する世界ツアーの最後に日本へやってくる、というもの。

全編、ロックで彩られ、踊って歌う、まるでK-POPアイドルのためのミュージカルのようだ。

登場人物たちの名前が英語名であることからわかるように、

原作はアメリカ、オフ・ブロードウェーの作品だ。

でも韓国はキリスト教徒の多い国なので、あまり違和感がない。

歌って踊ることで、人々の魂を救う彼らにも、

それぞれに背負っているものがあった。

今の時代で修道士になるには、それなりの理由があるとは思う。

清い心で神に仕える身の彼らがツアーを終わっても、

浄化されていない魂が「あと4つ」あることがわかる。

来年春に大阪公演があることが分かったので、

多少ネタバレになるが、この後の話が、K-POPアイドルである彼らにとって

ちょっと意味深だったので。

グループとして世界ツアーを回りながら、

実はそれぞれがいろいろな会社からソロアーティストとして引き抜かれていたのだ。

グループか自分か。

誰にも言わずに、言い出せずに悩んでいた。

これほどのツアーをやり遂げた仲間を捨てるということ。

それが浄化されていない4つの魂。

Super Juniorも、INFINITEも、BEASTから改名したHighlightにしても、

同じようなことを経験している。

これがK-POPアイドルをモデルに作られた話ではなくて、

オフ・ブロードウェーから持ってきた作品だというのが面白い。

いや、これが韓国オリジナルミュージカルだとしたら生々しすぎたかな。

でも、バンドとかグループで活動しているところには、

それほど珍しくない話なのだろうと思う。

グループを出て、ソロになった人には、このミュージカルへの出演依頼はないかな~。

あったとしたら、見ている観客の心が浄化されないかも。

パンフレットの最後に企画社の「新’s WAVE」の紹介があった。

韓国オリジナルミュージカルを日本に持ってくる会社となっていて、

韓国ミュージカルってずいぶん前からけっこう来ていたが、

あんまりうまく行っていなかったかなと思っていたところへ、

最近この会社名をよく聞くようになった。

日本には宝塚や四季をはじめ、ミュージカルの固定ファンがいて、

いくら韓国のミュージカル俳優がうまくても、

字幕という問題もあってなかなか日本のファンを呼び込めないこと、

コンサートのように大きな会場を一杯にできないこと、

若いK-POPファンがミュージカルの高いチケット代を払うのは難しいんだろうな、

というあたりが問題かなと思っていた。

大きな会場を必要としない、セットもそれほど豪華ではない、キャストも少ない小品に、

固定ファンを持っているK-POPアイドルをキャスティングして日本へ持ってくるというのは、

なかなかいいアイデアだったと思う。

日本側のスタッフとしてアミューズが入っていて、

ここって、韓国ミュージカルをやろうとしていつのまにか撤退したとこだな~と思いだした。

六本木のブルーシアターとかでよくやっていた。

この出し物で、このキャストで、この値段で人がはいるんだろうか?とよく思っていた。

こことくっついたのか~。

ミュージカル、面白いけど、チケットが高くてね~。

なのでリピーターもそれほどないことを見越して、

最初から3日間の公演にするあたりが賢い。

地方のファンは、1日2回は見てくれるけれど、毎週は来ないもん。

グッズもアイドル別にポスターとハガキをまとめて売るとか、

いろいろ学習してるし。

(そのほうがファンが楽っていうより、慣れない販売係が楽)

いろいろ気づきの多い公演でした。

イェソンさん、この前の「メイビーハッピーエンド」もそうだけど、

ミュージカルの曲ってとても合っているような気がする。

深い心情を歌うというか、ストーリーのある歌詞がいいんだろうなあ。

歌って踊る兄さんをたくさん見られる、楽しいミュージカルでした。