4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

大きな玉ねぎの下で

ウネの3rd ジャパンツアー、19公演の最終日。

なんとか行けてよかったわあ。

やっぱ、最終日は行くべきっていうのを、改めて実感しました。

特に今回のウネは初日の横浜に行かれなかったので。

(はずれたからだ)

相変わらず席運はないので、

やっぱり2階スタンドの上のほう。しかも正面じゃなく、東スタンド。

武道館は段差が大きいので見えないっていうことはないが、

横からだといろんな演出が見えづらいので、

双眼鏡を使ってウネだけを見ることに徹した。

それはそれで、集中して見られた。

衣装のとてもキラキラしていたこと。

オープニングのMJ風衣装は、遠目だと白いけれど、

ライトにあたって7色に輝いていた。

ドンヘの髪のほつれ具合とか、金髪にしてきたヒョクの横顔とか。

どちらかがセンターで歌っているときに、後方に下がったもう一人の様子とか。

「Circus」で後ろ向きに落ちてくるドンヘの様子とか。

先日、ツアーをやりながらどんどんセトリも変えたり、

曲数も増えたりするリダのコンサートを見たばかりだけど、

初日から、最後まで同じセトリをきっちりやるウネのライブは、

それはそれで、なかなか見ごたえがある。

どんどんやることを増やすのを進化というのか、

同じことをやりながら完成度を上げるのを進化というのか。

どっちも間違いではないし、どっちがいいとか悪いとかいうわけでもない。

ただ、リダのやり方は、全部の公演には行けないことに、

すごく残念な気持ちになるというか、

結局お金と時間のある人が得をするというか、

それが残念だなあという気持ちになるのも事実だ。

東京フォーラムの4日間も、最終日はちょっと頑張るっていうところがあったので、

武道館の最終日も何があるかちょっと期待して見に行った。

日本武道館というのは、都内にあるどの会場とも違う。

駅に直結しているとか、まわりに飲食店が多いとか、

そういう利便性とはかけ離れていて、

(もちろん立地的には、東京のど真ん中なんだけど)

お堀にかかる橋をわたって、大きな門(重要文化財江戸城櫓門)をくぐっていくというところが、

コンサートに向かうというただでさえわくわくする高揚感をさらに高める演出がある。

しかも、橋をわたるところから、敷地内は都内とは思えないほど暗いのだ。

そのくらい先に、あの「たまねぎ」はある。

午後から降っていた雨は、九段下の駅を出るころには小雨になり、

武道館の敷地に入ると傘をさしてしている人もまばらになった。

DnE_1109_2.jpg

外に比べて、中からの明るい光。

開場して、その光にどんどんファンが吸い込まれていく様子は、

いつ見ても光(スター)が、人々を吸い寄せているような感じがする。

2階スタンド席に向かい急な階段の下に、

ツアートラックが止まっていた。

これも敷地の広い武道館ならでは。

DnE_181109.jpg

館内は、雨で気温が上がったせいか、ちょっとムッとするくらい湿度が高い。

開演15分前に、MASAOさんとダンサーのKenさんから、

ウネの二人へのサプライズ演出の説明があった。

入り口で、「19公演ありがとう」というバナーをもらっていたので、

そういうタイミングがあることは分かったけれど、

アンコール後にペンがウェーブをやって、さらに振付付きで歌を歌うというもの。

結構長い振付にちょっとびっくりし、さらにMASAOさんは、

「ウェーブのタイミングは合図ださないから、両端の人に任せる」という。

出来れば終わってほしくない最終公演の最後に、

そんな任務があることにちょっとソワソワする。

いや、私はスタンドの上段だから、きっちりできなくたって、

大勢に影響はないはず。

そしてウネにも見えないはず。

オープニングの「Here We Go」から、なんか気合が入っているウネ。

いざ始まってしまうと、やっぱりいつもと同じようにどんどん進んでいく。

両脇のスクリーンに映るアップも見たいけれど、

ぐっと我慢して、双眼鏡をのぞきこんで、2人を追う。

ペンラを振るのも一緒に踊るのも封印して、ひらすら双眼鏡。

今、思い出したけど、スパショ7までには、

コンタクトレンズと双眼鏡を新しくしたいなあ。

2人も公演を終わりたくなかったようだが、

それでも時間は過ぎ、終わりはやってくる

「Hello」では、私も双眼鏡を置いてタオルを振り回した。

MASAOさんが「アンコールは2曲ある」と予告した通り、

2曲目の「もっとぎゅっと」が終わって、ダンサーの挨拶が終わると、

場内は暗転し、両端からウェーブが始まった。

そのあと「もっとぎゅっと」の一節を歌うことになっていたのだが、

私は振付を覚えている自信がぜんぜんなく、

まわりを見ながらだったので、

驚いて言葉をなくしているウネの表情を見ることができなかった。

無念。

歌が終わって、バナーを掲げ(忙しい)、「19公演ありがとう」というと、

2人は泣き出した。

ヒョクが泣き出すのはわかっていたが、

めったに泣かないドンヘまでもが泣いて下を向いたままになってしまったのは驚いた。

ツイッターに、

「ドンヘは、ありがとうの瞬間涙をぼろっと流し、ヒョクはいつまでもしくしく泣いていた」

というのがあって笑ったが、まさにその通り。

こういうとっさの時の反応に、二人の純なところが垣間見える。

そのあと、二人から日本語で書いたファンへの長い手紙の披露があって、

ペンも泣かされた。

開演から3時間を過ぎて、武道館の外に出ると、もう雨はすっかりやんでいた。

急な階段を降りると、いつものように銀テを配っているえるぷがいて、私も1本いただいた。

薄暗い櫓門を出ると、堀の向こうはビルが立ち並び、

明るい地下鉄の駅に吸い込まれていくと、だんだん夢から覚めて現実に戻っていくような気がする。

3年前と違って、ウネコンはきっと来年もあると今は思える。

二人が思いきり踊れるうちに、できるだけやろうと思っているかな。

今回のセトリは、24曲中、20曲がダンス曲だったそうだ。

東京フォーラムより小さい会場で見たことがないので、

いつか2000人規模の会場で見るのが夢だから、

それがかなうまでは踊っていてほしい。

「もっとぎゅっと」 by Super Junior D&E