リョウク出演のミュージカル「狂炎ソナタ」の最終日を見てきました。
先週の大阪から続いた東京公演、
おとといの公演を終わって、昨日朝マカオに移動、
夜はSuper JuniorとしてKCONに出演して、今日午後?東京に。
夜7時からの最終公演に臨んだリョウク。
SMのいつもの強行スケジュールにため息が出る。
(他のメンバーは、マカオでの公演後いつものように深夜便で、早朝仁川に到着したようだけど)
有楽町マリオンの11階に今年の夏にオープンしたヒューリックホールは、
900席ほどのこじんまりしたホールで、
出演者が3人の小さいミュージカルを見るにはちょうど良い大きさだと思った。
1回しか見ないのでおおざっぱなあらすじは頭に入れていったけれど、
オープニングから悲劇を予感させる荘厳なメロディからスタート。
のっけから、悩める若き作曲家J(リョウク)の友人S(キム・ジチョルさん)と有名音楽家のK(イ・ジフンさん)の
緊迫したやり取りが始まる。
音楽家として大きな賞を受賞したJは、それを超える作品を作るために、
Kのもとで音楽漬けの日々を送っている。
しかし「死のソナタ」を作曲するためには、死に対する理解が足りないと指摘される。
悩み過ぎて飲めない酒を飲み、泥酔状態で運転し、ひき逃げ事件を起こすが、
その恐怖が彼に、優れたソナタの第一楽章を作曲させる。
・・・というなんて暗くて、おぞましい話なんでしょう。
はっきりいって、好みではないストーリー。
そもそも、凡人の私には、芸術のために他人の人生を犠牲にしてもいいというのは、
まったくもって理解できないのであって。
天才と狂気は紙一重というか、
極限の状況に自分を追い込むことによって、
善悪の区別も、敵と味方の区別もつかなくなるという怖さを表現した物語だと思うが、
罪を重ねるごとにだんだんと精神を病んでいくJを見ていると、
ぞっとするような恐ろしさを感じた。
曲が作れなくて悩んでいるときは、ほとんど表情がないというか、
暗い顔をしていたリョウクが、
病んでいくとどんどん笑顔を見せるようになる。
それが心底恐ろしい。
前夜、いつものようにファンの前で笑顔をふりまいてた動画を見ていたので。
どうにもやりきれない、なんの救いもないラストが終わると、
また、いつものくったくない笑顔でカーテンコールに登場したリョウクを見ると、
俳優が役に入り込むことの恐ろしさも感じる。
あんた、さっき、人を殺したでしょ。
もう、ほんと、俳優って信用できないわ。
韓国で作られた小さいミュージカルを、
日本に持っていこうと考えた人にも敬意を表します。
チケットを売るためには、アイドルのキャスティングも重要なポイントだったと思うけれど、
このミュージカルを見た人が、
また違うキャストで見ようと思う確率は高いと思う。
残念ながら、リョウクとVIXXのケン君(S役)が共演する日にはいくことができなかったので、
次回また公演があればぜひ。
3人とも芝居、歌、ピアノを披露してくれます。
リョウクってそういえば、「女神様が見ている」の時も、
気が変になってたよね。
天使みたいな無垢な声が、そういう役でよりいっそう、凄みを増すような気がします。
私としては、イ・ジフンさんがKを演じる回にあたったことはよかった。
ドラマでは何度かみた俳優さんだけど、
ほんっと、イケメンですよね。
いつの間にかミュージカル俳優になってた~。