4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

期間限定

オーディション番組から出たWanna Oneの活動が今月で終わるそうで、

今までぜんぜん見てなかったんだけど、

最後に1回くらい見たいなと思い、ラストのソウル公演のライビュに申し込もうと。

水曜日の正午から先着で受け付けという異例の申し込み合戦に

あえなく玉砕しました。

正午前にチケットサイトにつないでいたのに、

正午になったら待機時間オーバーとかでつながらなくて、

再度つなごうとしてもまったくつながらず。

10分をすぎたところで、無理そうかなと思ったけれど、

都内の映画館はどんどん「予定枚数終了」になり、

30分過ぎには、ほぼ完売。

映画館の座席はだいたい300としても、

都内10個所としても3000から多くて5000席だから、

まあ無理もないのだけれど。

たぶん抽選でも取れなかっただろう。

平日のお昼の受付スタートというものすごく申し込みづらい時間にしたのは、

たぶんサーバダウンを避けたためだろうけれど、

2時間くらいしてチケットの再販サイトをみたらもう25000円ついてて、

いや、何のための競争なのかよくわからない。

ここ2,3年、韓国ではオーディション番組がはやっていて、

I.o.IやJBJとか、期間限定で活動するグループが出てきている。

ワナワンの他に、日韓合同のIZONEとかも。

多くのK-POPグループが5年とか7年とかいう契約期間という高すぎる壁に遮られて、

その先長く活動することができないでいる中、

こうした期間限定グループ、その上ファンが選んだという大義名分のあるグループというのは、

市場のニーズにマッチしているんだろうなと思う。

育成という面では、ある程度のレベルの子たちを集め、

番組のなかで育てるという資金的にも安定した状況を作り、

うまくて人気のある子だけをデビューさせるというやり方だと、

デビュー後のPRの手間も省けるし、

何よりも、メンバーたちの将来についてもあまり思い悩む必要がない。

グループが長続きしないのは、契約の問題はもとより、

所属会社の方針や実力、ノウハウにも問題があるとかねてより思っていたが、

期間限定グループは、そうした問題を、見事にクリアして、

運営側もメンバー個々にも、メリットを見いだしたやり方だと思う。

韓国のファンたちの新しいもの好き、年齢とともにファンを離れるというスタイルにも合っている。

韓国での時間の過ぎ方は、そういうもんなんだろう。

日本では、もう少し長尺でものごとを考えると思う。

2年なんて、あっという間過ぎて、何がどう変わったのかも実感できないし、評価もできない。

その場でわ~っと盛り上がって、がんっと稼いで、

その勢いのままに、次の仕事がきまればそれでいいのかもしれないけれど、

記憶に残るっていう程のうねりではないような気がする。

単にそのスピードについていけなかっただけじゃん、と思うこともあるけど、

へえ、人気あるんだね、一度見てみようかっていう頃にいなくなっちゃうっていうのは、

なんかもったいないっていうより、

そういうのでいいのかっていうか。

成長も見せない代わりに、これから起こるであろうゴタゴタも見せずにすむか。

それって、誰かを育てていく、育っていくことの、

一番大事なところを放棄してるだけのような気がするんだが。

「Spring Breeze」 by Wanna One