4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

涙のラスコン

ワナワンライビュのチケットとれないし~とぶーたれていたら、

間際になって譲っていただけることになり、

昨日ホクホク出かけてきました。

一応、朝からYou Tubeでいろいろ動画をみて予習して。

4日間もあるラストコンサートの最終日。

けっこうな涙の嵐があることは予想されてたけど、

もう1曲目から場内ではすすり泣きが聞こえて。

メンバーも若いし、ファンも若いし、

卒業で離ればなれになるくらいの感覚かなと思っていたんだけど、

それ以上に感傷的というか、刹那的に悲哀があふれるというか、

そういう空気がスクリーンの向こうにもこっちにも広がってた。

中居くんの言葉を借りれば、

ワナワンとしては活動に「。」をつけられたわけだし、

そもそも活動の最初から1年半の限定ということはわかっていたはずだから、

はじめから終わりに向かって全力疾走したようなモノで、

でもそこに待っていたのはゴールというよりも、

明日から始まる突然の日常へのスタートっていうか。

(中居君の言葉っていうのは、タッキー&翼に向けた言葉で、

SMAPは活動が急に終わって、「、(点)」で終わったけれど、

ちゃんと「。(丸)」をつけた方がいいよっていう。

それで事務所を辞めた翼くんも一緒に、年末のカウコンに出て、ファンに別れを告げた。)

結果としていろんなことがうまくいって、

人気も絶頂でやめるって言うのは、

本人たちにとっては最悪かもしれないけれど、

たとえばもし期間がもっと延びたところで、

この興奮はあったのか、持続したのかと言えば、そうとは言い切れない。

人気が落ちることだけがグループが解体する原因ではないし、

メンバー同士の不和とか、個人的な環境の変化とか、

長くなればなるほど、今のままではいられない事情も増えてくるだろう。

たぶんね、絶頂だからそんなことは怖くもなんともないんだろうし、

1年半と区切られているから、女とか他のことには目もくれずにやれたんだろうし。

もちろん、突っ走れたのはメンバーだけじゃない。

周囲のスタッフも、どんなに忙しくても突っ走れたのは、

とりあえず、先が見えていたからだろう。

これが延々と続くと思ったら、脱落者もでたことだろうに。

時間が進むごとに、涙のボルテージも上がってきて、

私は完全にその場から浮いていると感じていた。

最初は、「日本でライビュやるんだから、VCRの字幕くらい出せばいいのに」と思っていたが、

最後に一人ずつの挨拶になって、

「は~、韓国語わかんなくて良かった」と思った。

わかってたらこっちまで号泣だったかもしれない。

1人がコメントするのに5分くらいかかっていて、

11人いるからこれは1時間はかかるな~と思っていた。

SJのコメントより長い。

気丈に話し始めても、みんなが途中で言葉に詰まり、

後ろを向いたり、しゃがみ込んだりする。

こんなにもメンバーがやめたくないと思っていて、

それを見ているファンもやめないでと思っていて、

なんでやめるんだろうと思うけれど、

それがお仕事における「プロジェクト」って言うものだ。

終わりがあるから、頑張れるんだよ。

もし、この仕事を一生続けたい、と思うなら、

他人の作ったプロジェクトに乗っからずに、

自分のプロジェクトを始めなければいけない。

もうソロ活動が決まっている子も何人かいるようだけれど、

この先はみんな(台湾人の一人を除いて)、入隊という期限まで突っ走るのだろうな。

活動が決まっていない子は、

この1年半で作った経験と人脈を活かして、次に進まなければ。

一生「Wanna One出身」という肩書きを背負うか、

それを捨ててもやっていけるか、大きな分かれ目だと思う。

ライビュが終わって映画館を出たら、

「嵐の活動休止」のニュースが飛び込んできた。

今、1年半の活動を終える子たちのラスコンをみたところに、

20年続いた嵐の活動停止とは。

夜のニュースや記事を見ると、

メンバーたちが考えに考えた上での結論が、

あと2年活動して休止、ということだとか。

自分たちで自分たちの未来を決められるまでに、

嵐は20年かかっている。

普通の社会人も、自分の身の振り方を決められるには、

それ相応の経験と実力が必要だろう。

私は会社勤めをしながら、10年ぐらいグズグズ迷い、

ようやく仕事的には独立したけれど、

そこからまったく一人で始められると言うわけではなく、

結局それまでにつながっていた人たちに助けられながら、どうにか生活できている。

だからこれが終わりじゃなくて、

仕事のつながりも、ファンとのつながりも、

これからもしっかり離さずに、握りしめていってほしいなあ。

「Light + Burn it up + Energetic」 by Wanna One