4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

全員そろって9集

Super Juniorの9集、届く。

ジャケット違いで10種類あり、10種類そろえると背表紙にタイトル文字が出るらしいけど、

CDは同じなので、3種類を。

SJ全員バージョンと、ドンヘバージョン、イェソンバージョン。

表紙と写真集は全部違う。あ

歌詞のページのタイトル文字の書体も違っていて、

こういう細かいところに配慮があるから、別バージョンを買ってみようかなとも思う。

まあ、はたから見れば、「CDが同じなのになんで」ということなんだろうが。

 

最近のSJのアルバムはスパショを前提にして作られている。

9集はスパショ8のテーマに沿って、選曲されている。

多くのKポアイドルの曲が、いわゆる活動で打ち出すスタイルを見せて、

ミニアルバムを出していくのとは、対極にある。

一応タイトル曲とカップリング曲はあるが、活動期間も短いし、

それよりもスパショでそれをどう見せるかに力点が置かれている。

 

今回も、カムバックを前に、Vliveで「SJ Returns」が50話ほど公開され、

カムバを前にした期待感を高めていた。

そこでは、タイトル曲を選ぶ過程も、振付の練習も、MVの撮影の様子も公開され、

MV公開(日本でいうリリース)以後の活動が少ない分、さまざまな姿を見せてくれる。

 

9集は、MV公開より先にスパショ8のソウル公演があり、

アルバム全曲が先にファンにお披露目された。

それも韓国では異例のこと。

でも、インターネットを使って世界に公開するより前に、

チケットを買って会場に足を運んでくれたファンに見せるのって、

いいんじゃないかなあ。

 

タイトル曲選びでは、「Super Clap」と「I Think I」と「Fire」の3曲が俎上にあった。

ガイドを聞いたメンバーの反応は、「Fire」(アルバムでは「Game」に改題)に傾いていたが、

レコーディングしてから決めようということになり、

それぞれのレコーディング風景も公開された。

 

レコーディングが終わると、メンバーの気持ちは「Super Clap」へと動いていた。

リョウクだけが、最初から「Super Clap」がSJにあっていると言っていた。

「Fire」のほうがちょっとカッコよい路線で、メンバーの多くがそういうところを気に入っていたらしい。

 

レコーディングして見て、意見が変わる、というところが面白かった。

彼ら自身に染みついている「SJらしさ」が「Super Clap」の中に見つかったということだろうか。

 

マンネ2人が不在だった8集では、「Black Suit」「Lo siento」という大人路線だったけれど、

9集はその延長にあるのではなく、全員が兵役から戻って、

また元気に活動をスタートするという「のろし」のようにも聞こえる。

9集のタイトルは「TIME Slip」。

誰かが欠けていた10年を一気にさかのぼるという意味もあるらしく、

SJが持っているコミカルだけどかっこいいという路線を思い出すには、

「Super Clap」がぴったりだと、私も思う。

 

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このリズムとノリだもん。

スパショ8が楽しみでしょうがない。

 

最近のアイドルたちはMVと一緒にダンスの練習風景をアップするが、

SJはこれまでダンスバージョンもちゃんとしたMVを作ってきて、

練習風景を上げたことがなかった。

なのに、今回はこれを。

 

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でもこれは、練習場で私服だけど、かっこよくCGも入っているし、

ちゃんとした「ダンスバージョン」で、見せるためのもの。

一人一人の個性が立ってるから、衣装じゃなくてもちゃんとステージになってる。

 

レコーディングにも、作詞者のクレジットにも、CDの最後にある「Thanks to」にも、ジャケットにもヒチョルが入っているが、スパショ8と活動への参加はなし。

彼が、何とか足を治して、次の10集へ活動やスパショ9への参加を目指しているのかどうかはわからないけれど、

リハビリのために長いお休みを取ることになっても、どうにかならないかなあと思っている。

 

今日はアルバムをリピートしながらこれを書いているが、

Super Juniorはコミックグループだと思っていて、音楽は大したことがないと思っている人が少なからずいるようだが、

こうやってアルバムだけを聞いていても、とても心地よい。

SJは音楽には真面目ですよ。

9集のうち、前半は与えられたものが多かったかもしれないけれど、

長い活動の中できちんと自分たちらしさを見つけて、そこを大事にしているし、

ファンの期待もよくわかっているから、

それをいい意味でちょっとだけ裏切りながら、予想のちょっと先を出してくる。

 

最近は、MVと音楽がセットで、音楽だけを切り離すと何だかわからないのが多いけれど、

SJの曲は、音だけでも十分成り立ちます。

キュヒョンとリョウクが戻ってきて、声の幅も高低も格段に広くなったし、

一人一人が、出るところ、引くところをわきまえた大人になっていますし。