今年3回目のライブは、SHINeeのオニュくんのソロライブ。
日本でのソロツアーは初めてだそうで、
武道館のチケットは取れなかったけれど、追加公演の代々木は運良く一般でもチケットがとれて、最終公演を観ました。
始まる前に友人と原宿で腹ごしらえしたけど、
ほぼ2年ぶりくらいの原宿は店もいろいろ変わってて。
初めて入ったお店はオーダーもスマホ、会計もスマホで済んでしまうという。
そしてそんな世の中だからこそ、生の声を聴きに行くという贅沢。
1階スタンドのステージサイドというわりと見やすい席で、
2時間半、オニュの声を堪能しました。
もちろんまだ、観客は声を出せない中で、曲ごとに大きな拍手が起こる。
その拍手に込めた思いというか、ただの拍手ではないような空気が会場にあふれていて、
4曲目が終わったところで、オニュは涙をこらえ切れ得なくなって。
おいおい、オーラスの4曲目からそれで大丈夫かなと思うくらい。
兵役もあったしコロナもあったし、順調に行けばもう少し早く日本でもソロ活動ができたはずだったけど、
ようやくという思いがきっとあっただろうし、
もちろんファンも4人の活動を待ち焦がれているだろうし。
正直言って、オニュくんのソロ曲はあまり知らないままに行きました。
活動前に出した日本のカバー曲があまりに良かったので、行ってみようかなと。
知らない曲だけど、どの曲も聞き惚れました。
声も整えて、歌の技術も使い尽くしたレコーディングの声と、
何曲かの流れのなかで、ほこりっぽいステージで歌うのとはまた全然違ったけれど、
ライブにはライブに行った人にしかわからない臨場感がある。
ものすごく流ちょうとはいえない日本語で客席とコンタクトを取る重圧とか
日本での8回公演を乗り切ったという充実感とか、
いつまでも止まらない拍手の中でスポットライトを浴びている恍惚感とか、
いろんなものが渦巻いての序盤の涙かなと思う。
あの拍手が止まらなかったとき、ああこれは泣いちゃうなと思えたもの。
その中で歌う歌だから、歌詞に乗せた思いとか、張り上げた声の強さだとか、
時にはかすれてしまうことだとか、
全部がその瞬間だけにわかるリアルなものなんですよね。
いずれこれもDVDになることがあるかもしれないけれど、
私が客席で感じていたファンの熱気とか、会場全体がずっと揺れ動いていた様子とかは、
そういう映像には残らないと思うので、
あの場にいて、あの空気感を感じるということは、
オンラインでは絶対にできないものなのだなあと、あらためて思う。