4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

右往左往

日本語と韓国語で意味合いが違うなあと思う表現がいくつかある。

まず「カリスマ」。

そして「セクシー」。

ちょっと挑戦的な視線を配ると、すぐに「カリスマ」といわれる。

それはちょっと違う。

露出が多ければ「セクシー」という。

何も見せていなくてもセクシーという概念は、あちらにはないみたい。

「アイドル」ということの意味合いも、ちょっと違うような気がする。

リダが「もうアイドルではない」といいはじめて、

あ、違うかな、と思った。

アイドルは自分でやめられるものではないのだ。

アイドルかどうかは、ファンであるこっちが決めること。

いくらアイドルになりたくても、そう認めてもらえないことだってある。

ジェジュンのインタビューから。

キム・ジェジュンはアイドルが評価を切り下げられることについても無念さを表した。

キム・ジェジュンは「アイドルは実際もっと多くのことを試みることが出来る位置」とし

「芸能人自体で見れば実際もっと利得のある職業だと思う」と自信の考えを正直に明かした。

続けて

「私たちJYJももう20代後半にさしかかっていますが、

まだアイドルだし、30、40代になってもアイドルだと言うと思う。

バックストリート・ボーイズもSMAP(スマップ)もアイドルグループって言われるじゃない」

とむしろ問い返した。

(インタビュー全文はこちらから)

韓国芸能界で言うところのアイドルは、

「自分たちも、キャリアも、ファンも若い」

ということを言うのだろう。

そういう意味でリダももう、

20代なかばにさしかかり、7年目のキャリアをもち、ファンの年代も幅広い。

だが、その幅広い年代のファンにとって、

「キム・ヒョンジュン」はずっとアイドルであり続けるに違いない。

ジェジュンのコメントは、

そういう意味でいつまでもファンにとってアイドルでいること、

入られることの意義、重要性をわかっているのだとわかる。

もうアイドルとはいえないよねといわれるSMAPは、

それでもやっぱり今でも国民的アイドルなのだ。

グループが分裂することもそうだけど、

ファンが分裂することも恐ろしい。

そのことをジェジュンは良くわかってると思うし、

ついてきてくれるファンとともに、

これから一緒にやっていこうという、

やっていけると言う気持ちも強いと思う。

それでまた新しいファンを開拓していくために、

いろんな挑戦をしなくてはいけないのだろうけど、

それはきっと「失う」ことよりはつらくはないのだ。

いろいろなんでもやってみると、

前進よりも、後退よりも、

「現状維持=Keep」ということは意外に難しい。

自分だけのKeepならともかく、

周囲までKeepすることはとうていできることではない。

それならふわふわして浮気なファンたちと一緒に、

前にいったり後ろにいったりしながら楽しくやっていくこともありかなと思う。

ファンであるこっちも、右へ行ったり左へいったりするアイドルにつられて、

右往左往するのも面白いんじゃないか。

少なくとも、何もおきないつまらない日常よりは。

「右往左往(パニック)」 by Kim Hyung Jun (ドラマ「愛情万々歳」OSTより)